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グループレッスン、パーソナルレッスン ヨガと理学療法で心も身体もリフレッシュしましょう

ヨガで体を傷めないために必要なこと。膝の〇〇に気をつけて!

最近、ヨガで怪我をしたり、ヨガのレッスン中に体を痛めた、なんて話が増えています。

これってとても悲しいことですよね。

 

過度なアジャストで怪我をしてしまった、という悲しい話も聞きますが、ヨガのクラスで受ける怪我の大半は、受ける生徒さんが自分の力で、もちろんそんなこと望んでないのに、自分を痛めつけてしまうものです。

レッスンの中でのインストラクションが足らない場合もあり(これは本当にレッスンをする側として申し訳ないし、あってはならないことだと思う)、そのインストラクションをちゃんと受け取れていなかった場合もあります。

正しく行えば、本来怪我というものはないはずなんです。

 

だって、ヨガって体と心を健康に満たすものですから。

 

もちろんそういうことをきちんと教えてくれる指導者の下で練習できるのが一番いいですが、じゃあ万が一そうでないところに偶然出会ってしまったら?

ご自宅で一人で練習する時は?なんとなくやってしまっていませんか?

 

自分の体を守るのはあなた自身。

自分の体を守るためには、個人の意識が本当に大切になってくるんです。

 

 

 

 

関節が柔らかいって何がダメなの?

 

体が柔らかいっていいですよね。

私も180開脚したくて毎日ストレッチや練習しましたし、柔らかいとなんとなくそれだけで体が健康な感じがしませんか?

体が柔らかいっていいことたくさんあります。

でも、気を付けないといけないことも実はあるんです。

 

 

生まれつき関節のゆるい人、いわゆるラキシティーと言われる人は女性に多くいらっしゃいます。

肘や膝を伸ばした時180度以上伸びきってしまっている人がまさにそうです。

 

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 この写真の人は肘が内側に曲がり切っちゃってますよね?

これです。

 

そういう人って生まれつき体が柔らかくて、簡単にポーズも取れちゃいます。

でも、その関節のゆるさに頼り切ってしまっている可能性も大なんです。

柔軟性に頼って関節にもたれてしまうと、筋肉で支えることができていないわけです。

 

関節って強そうに見えて繊細です。

関節の周りには、靭帯や関節包と呼ばれる組織がついています。

これらも関節を固定する作用は持っていますが、筋肉のように自由に伸び縮みすることはなく、特に靭帯に関しては一度痛めたり切れてしまうと手術しない限り的には戻りません。

筋肉で関節を支えられないと、こういう靭帯や関節包にどんどん負荷がかかって、膝の痛みが出てきたり、最悪組織自体を損傷して病院にかからなくちゃいけなくなる…なんてことになってしまいます。

 

そんな悲しいことを防ぐために、きちんと筋肉で支える体作りと、少しでも変なところに負荷がかかった時、それに気づいて修正できる感覚を養うことが大切です。

 

 

膝の〇〇に気をつけましょう!

 

今日のところはひとまず、

「膝」

についてお話しします。

 

 

さっきも書きました、関節の柔軟性が高い人。

膝を伸ばして立った時、膝の位置が後ろに反ってしまっている人がいますよね?

この状態を「(膝関節の)過伸展」と言います。

女性にみられることが多い状態です。

 

前屈の時に、もっともっと前に倒したい!と思うあまり、膝を後ろに押し込めて、脚をしならせてしまう人がいます。

この時、膝は過伸展の状態になっているわけです。

 

これ、何が悪いのか?

答えを言うと、何もかもです。

 

 

例えば立位の前屈。

前屈って立位の方が深めやすいってご存知でした?

座位の場合、筋肉(特に腸腰筋などの股関節屈筋群)の力で前屈しなくてはいけないので、実はすごいパワーとコントロールが必要なんです。

立位の場合、重力の力で体を倒していけますよね。だからすごく楽なんです。

ただし、膝に関するミスアライメントが起きやすいのも立位。

座位と違ってお尻の位置が前後に動かせてしまうので、思いっきり膝をつっぱって過伸展にしちゃうことが多いんです。

立位の時、重力だけでなくて、足裏で押した力の反動(床反力)も体に伝わっています。

床から伝わった力が足全体を伝い、股関節に伝わり、体全体に広がっていく。

その力は途切れることなく伝わるはずなんですが、膝関節が過伸展になっている場合、その力が膝でどこかに逃げてしまうんです。

前屈で一番動かしたい股関節に力が伝わらないのです。

 

膝は本来まっすぐ伸ばしたところまでで安定しているはずなんですが、過伸展になってしまうと、通常以上に力が加わって、関節の前側に負荷がかかってしまうんです。立位のポーズで関節に寄りかかってキープしてしまうと、膝のお皿のあたりに違和感が出てくるのはそのためです。 

同じように膝裏(膝窩)へは必要以上に筋を引き伸ばしてしまうので、後ろ側にも負荷がかかってきます。

 

これらすべて膝の痛みにつながってしまうわけです。

 

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膝関節ってそもそもどんなんなの?

皆さん膝の位置はわかりますよね?

 

膝関節は原則的には屈曲と伸展、つまり曲げると伸ばす、この2つの動きしか行いません。

ただ、関節自体はすごく不安定な関節なんです。

平たい皿の上にボールがちょこんと乗っているような形をしているんです。

だから骨だけだといろんな方向に動いてしまうわけです。

動きとしては屈曲・伸展だけですが、左右に少しだけ曲がったり(内反・外反)(O脚やX脚)、ねじれたりもします。

ただ、これらは本来の動きではないので、痛みを誘発する要因となりやすいです。

例えば、ランジやスクワットをすると膝がつま先と違うほうを向いていたりしますよね?これは膝がねじれている状態。

ミスアライメントとしてとらえることができます。

 

また、他の関節に比べて関節自体の安定性が低いので、それを筋肉・靭帯・関節包などで覆って強く固定しているんです。

だからこそ、筋肉がちゃんと使えていないとあっという間に靭帯を切りました、軟骨を痛めました、なんてことになってしまいやすいんです。

 

膝関節は股関節と足関節にはさまれています。

関節って、その隣り合う関節の影響を特に受けやすいんです。 

もし、股関節の力が弱くて股関節でちゃんとコントロールできない、となると、膝がいろんな方向にぶれやすくなります。

 

膝は特に、ミスアライメントが起こりやすい部分、要注意ですよ。

 

 

 

膝を守るためにやるべきことは?

思った以上に膝ってすぐ痛めちゃうんだってことはわかっていただけましたか?

 

じゃあその膝を 守るためにはどうしたらいいか?

最初にも言いましたよね。

まずは自分自身の感覚を大切にし、コントロールして身体を動かすことです。

 

今膝の筋肉は働いているか?

変なほうを向いていないか?

足裏から伝わる感覚はどこまでつながるか?

 

少し意識するだけで、今膝に寄りかかってしまっているな 、と気づくことができます。

 

ミスアライメントを修正するにはそれに気づかなくてはいけません。

まずはその感覚を養うことが大切です。

 

 

 

具体的に守る方法は、もちろん筋肉で支える力をつけることです。

 

特に大腿四頭筋と言われる前腿の筋肉と、股関節の筋肉です。

股関節の強さは膝を守るすごく大切な要素です。

 

股関節の大切さはちょっと前の記事でお話ししているので、よければ覗いてくださいね。

 

股関節に関する記事はこちら↓↓

 

polish.atha.work

 

 

 

 

 

 

繊細な膝を守って、より安全に、そして効果的にヨガをしていけますように。

皆さんの大切な自分自身の体、守っていきましょうね!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます♪

 

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