人の体には約260個もの関節があります。
その中で一番自由に動く関節が、肩関節と股関節です。
この2つは球関節 と言われるタイプの関節で、360度あらゆる方向に動くことができます。
この前股関節についてお話ししたので、今回は肩関節のお話をしたいと思います。
股関節についての記事はこちら↓↓
肩関節ってどんな関節?
皆さん肩の位置はわかりますよね?
肩関節は上肢(腕)と体幹をつなぐ関節です。
上肢は主に身体の中でも巧緻性(細かな動き)を行う部分になります。
肩関節は上肢の関節の中でもより中枢の支持性を司る関節になります。肩関節が安定していることでより末端の細かな動きが可能となるんです。
肩関節の動きは8方向あります。
①屈曲(腕を前にあげる)
②伸展(腕を後ろに引く)
③外転(横に開く)
④内転(内に閉じる)
⑤水平外転・水平伸展(腕を90度上げたところから横に広げる)
⑥水平内転・水平屈曲(腕を90度上げたところから内側に閉じる)
股関節はいくつでしたっけ?6方向です。
肩関節の方が多いですね。
基本的には肩甲上腕関節の動きになりますが、それだけでは360度動かすことはできません。ここに肩甲骨も連動して動くことでより大きく動かすことが可能になります。
肩甲骨はそれ単体の動きも行うため、肩関節自体の動きの幅としては更に増えてきます。
肩を動かすときは要注意!
関節というのは、「骨頭」と呼ばれる凸状になっている骨の端が、「関節窩」と呼ばれる凹状になっている別の骨の端に重なって嵌っている形状を取っています。
ただ、これが肩関節は少し違うんです。
大きく肩関節といっても、
肩甲上腕関節・肩鎖関節という2つの関節の集合体なんです。
これに第三の肩関節と言われる靭帯組織が関節の役割をしている部分を合わせて肩関節、と呼んでいます。
骨でいうと、上腕骨・肩甲骨・鎖骨(・胸骨)という複数の骨で構成されています。
そう、つまり肩関節ってとても複雑なんです。
肩甲上腕関節と肩甲骨が連動するというのはさっきお話ししましたが、これどちらかがうまく動かなくてもダメなんです。
人間の身体って歯車のように色んな要素がうまく嵌りあって動いています。
どこか1箇所の歯車がおかしくなってしまったら全部動かなくなってしまいますよね?
それと同じです。
どこかに制限が出たとして、そこを無視して更に腕を上げようと無理に動かすと、別のところを痛める要因になります。
五十肩とかはその典型ですね。
肩を動かす時のポイントはただ一つ。
痛みや違和感があるなら無理しない。
ということです。
無理に動かそうとしてもそれは本来の動きではないため、それ以上ポーズを深めようとしても深めることはできません。
アドバンスポーズになれば更にその制限は顕著に現れるはずです。
そんな時、
あなたは身体の声を聞かずに無理をするタイプですか?
きちんと今の自分に合う身体の使い方を選択できる人ですか?
ぜひ後者になってほしいものです。
肩関節をほぐす・鍛えるにはこのポーズ!
①針の糸通しのポーズ
肩の後ろ側を伸ばすポーズです。
・四つ這いになります。
・左手を1つ分前に出し、右腕を左の脇の下から通し、肩とこめかみを床につけます。
・左手は膝を立てて支えにします。その手で更に床を押し、胸を開いていきます。
・右手は出来るだけ遠くに伸ばすようにしましょう。
※左右同じように行ないます。
②ガルダーサナ(腕のみ)(ワシのポーズ)
肩甲骨の間を広げて伸ばすポーズです。
・楽な形で座りましょう。
・肘より上で腕をクロスし、肘を曲げます。(この時できるだけ上でクロスするのがポイント!)
指先は上に向けるようにして手の甲同士か手のひら同士まで絡めて合わせましょう。
・肘から先を上に持ち上げていきましょう。
※左右入れ替えて同じように行います。
③チャトランガ・ダンダーサナ
前鋸筋と呼ばれる肩甲骨を安定させる筋肉を鍛えます。
・腕立て伏せの状態(プランク)になります。この時つらければ膝をつきましょう。
・肘を後ろに曲げて90度になるところで止めます。肘の真下に手首がくるようにしましょう。
・頭の先から踵までが一直線になるようにしましょう。できれば床と平行がベストです。
肩ってすごく自由に動く分、他の動きにくいところをかばって無理をしやすいです。
丁寧に関節の動きを意識することで怪我の予防にもつながり、また上達も早くなりますよ!
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